声 東日本の復興を応援します
震災が起こってから5ヶ月がたとうとしております。更に被害が拡大し、無力感におそわれる事もしばしば・・・
被災地の皆さんはどの様にお過ごしでいらっしゃるのか。
掘っ立て小屋で、詩吟の教室を始められた・・との声も届けられていますが、
応援するすべを模索しております。
亡くなられた方々への哀悼の気持ちを込め、又、被災地の一日も早い復興・再生のために、
今私たちにできることを一緒に考え、被災された方々を応援するために、
みなさんの想いや作品(文・漢詩・和歌・俳句など)をお寄せください。
想いの詰まった「声」で、被災地にエールを送りたいです。
  2011.7.9
メール・FAXなどで、投稿ください。       
メール:お問い合わせより
        
  FAX:03-3313-6500         
         聲

漢詩に震災復興を願う   佐々木勝栄
 子供にもわかり易い読み下し文が、素朴で,やさしく、心温かく漢詩の硬さを和らげています

白虎隊詩に感銘を受けた佐々木氏の大作、創作開始いたしました
現在2作品が出来上がっており、京都新聞にも掲載されています。
次回、朱雀翔編執筆中、出来上がりが待ち遠しいです

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2013.1
京都府  佐々木勝栄
  君よ、北の夜空の星と輝け
       (北国の友に捧げる愛の鎮魂歌)

1.北国の空に向かい
 君に語りかける
 春はまだ浅き 海ぎわの
 町のほとりに君は居て
 突如の激波に逃げる方法なく
 その身を委ねたのか

 
ああ 苦しかったろう
 ああ 悔しかったろう

 今 碧き水面に 御霊は彷徨うか
 君よ 美しく 北の夜空の星になれ
 そして 輝け 永遠の生命となって

2.北国の空に向かい
 そっと語りかける
 年まだ若き 青春の
 花も半ばの人にして
 未来に続く夢の総てを
 貴女は失ったのか

 ああ 寂しかったろう
 ああ 悲しかったろう

 今 涙の中に町はまた甦る
 貴女は美しく 北の大地の花と咲け
 そして 微笑め 永遠の生命となって


 あなたは爽やかな 野辺を渡る風になれ
 そして 優しく われらの傍にあれ
 嗚呼あー


2011.6.1
神奈川 峰 章山
 君 聞かずや 海は恵みを与へしも

      今は憎しと 媼の言ひしを
2011.6.1
宮城 大石晃大
   怒潮襲陸
 暮春三月 涙盈胸
 襲陸 狂濤 災害重
 流散 人家 村落滅
 唯留 海岸 一長松
 


暮春三月 涙胸に盈つ
襲陸 狂濤 災害重なる
流散 人家 村落滅し
唯留めるは海岸の一長の松


2011.7.1
東京 榎本節子
   北国の友を悼むの詩
平成の大災 日本(ひのもと)の東
激震 俄かに来る 三陸の沖
天地 鳴り揺いで 山礫(やまれき)と化し
海波 荒れ寄せて 水瀧(みずたき)の如し
幾(いくつ)かの群れは絶叫して 高きに難を逃れども
多くの衆は時なくして 低きに通を失いたり
噫 去(ゆ)きて悲しき哉 親愛なる友
君を偲びて 我涙 長(とこしなえ)に尽きず
2011.8.4
神奈川 峰 章山