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漢詩に震災復興を願う 佐々木勝栄
子供にもわかり易い読み下し文が、素朴で,やさしく、心温かく漢詩の硬さを和らげています
白虎隊詩に感銘を受けた佐々木氏の大作、創作開始いたしました
現在2作品が出来上がっており、京都新聞にも掲載されています。
次回、朱雀翔編執筆中、出来上がりが待ち遠しいです
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2013.1
京都府 佐々木勝栄
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君よ、北の夜空の星と輝け
(北国の友に捧げる愛の鎮魂歌)
1.北国の空に向かい
君に語りかける
春はまだ浅き 海ぎわの
町のほとりに君は居て
突如の激波に逃げる方法なく
その身を委ねたのか
ああ 苦しかったろう
ああ 悔しかったろう
今 碧き水面に 御霊は彷徨うか
君よ 美しく 北の夜空の星になれ
そして 輝け 永遠の生命となって
2.北国の空に向かい
そっと語りかける
年まだ若き 青春の
花も半ばの人にして
未来に続く夢の総てを
貴女は失ったのか
ああ 寂しかったろう
ああ 悲しかったろう
今 涙の中に町はまた甦る
貴女は美しく 北の大地の花と咲け
そして 微笑め 永遠の生命となって
あなたは爽やかな 野辺を渡る風になれ
そして 優しく われらの傍にあれ
嗚呼あー
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2011.6.1
神奈川 峰 章山 |
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君 聞かずや 海は恵みを与へしも
今は憎しと 媼の言ひしを |
2011.6.1
宮城 大石晃大 |
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怒潮襲陸
暮春三月 涙盈胸
襲陸 狂濤 災害重
流散 人家 村落滅
唯留 海岸 一長松
暮春三月 涙胸に盈つ
襲陸 狂濤 災害重なる
流散 人家 村落滅し
唯留めるは海岸の一長の松
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2011.7.1
東京 榎本節子 |
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北国の友を悼むの詩
平成の大災 日本(ひのもと)の東
激震 俄かに来る 三陸の沖
天地 鳴り揺いで 山礫(やまれき)と化し
海波 荒れ寄せて 水瀧(みずたき)の如し
幾(いくつ)かの群れは絶叫して 高きに難を逃れども
多くの衆は時なくして 低きに通を失いたり
噫 去(ゆ)きて悲しき哉 親愛なる友
君を偲びて 我涙 長(とこしなえ)に尽きず |
2011.8.4
神奈川 峰 章山 |